セニョリータ赤坂カンタービレ

キャディよ。
きょうは赤坂に行ってきたの。

　「意外と近かったわ。１時間ちょっとね」


何しに？・・って？
もちろんテルミン・カンタービレを聞きに行ったのよ！

そりゃあ演奏が楽しみなのは言うまでもないわ。
でもね、わたしが気になったのは１月からの隠密行動の結果なのよ！

わたしってほら、衣装持ちじゃない？
べつにおしゃれさんってわけじゃないのよ。機能別、とでも言おうかしら。


宇宙服 　 診察服

捕獲服

どこでこれをご覧になったのかわからないけど、
１月のある日、グルコの通っている学園の幼稚部の園長先生から
「その両手つきの服、どこで仕立てたのか」ってご連絡をいただいたの！

学園の理事長婦人のタイスさんがお召しになって、
アリアを歌われるそうなのよ！

だからわたし、教えてさしあげたのはいいんだけど、
あの仕立て屋さん、ドレスなんて作ったことないのよ。（へんなのばっかり作ってるから）
紹介した手前、不安で仕方なかったの・・。
しかも仕立て屋さんによると、採寸、仮縫い・試着、すべてひっそりと、
だれにもドレスの存在を知られないように、隠密行動を強いられたそうなの！まああ・・！

仕立て屋さんは「ドレスなんて無理」と一度は断ろうと思ったらしいのよ。
でもいったん引き受けてみたら、これがたのしくてたのしくて、
毎日毎日絵を描いたり布にビーズをあてたりしていたらしいわ。
モノによっては布を染めたりもしたそうよ。


　ワーイ◎（by仕立て屋）

　キャー◎（by仕立て屋）


仕立て屋さんは、本番で
「歌いにくくないかしら」「着心地はどうかしら」・・などなど
ドレスに関して緊張してたらしいの。
だからわたし代わりに赤坂まで行って確認してきたんだけど、

タイスさん、とってもお似合いだったわ・・。


　作品名：チュニジア　　　作品名：イスカンダル



水色のほうはちょっぴり着付けがめんどうなようね。
今後の課題として、仕立て屋さんに伝えておくわ。

そうそう、いま巷のうわさをかっさらっている、
ゴスロリ風のマトさんが見えてたのよ。
画像で見るよりずっと質感があって、細工がすばらしいの！
しかも移動はとってもすてきな内側ふわふわバッグに入って
かわいいニット帽までかぶっていたのよ（グルコにはないしょにしなきゃ！）。

　お名前はなんておっしゃるのかしらね。


もちろん、肝心の演奏もとてもすばらしかったわ！
テルミン、マトリョミン、ピアノ、鍵盤ハーモニカ、グロッケン、
それにアコーディオン！
・・少ない時間のなかで、曲目ともにバラエティに富んでいたわ。
わたしは「オンブラ・マイ・フ」と「カッチーニのアヴェ・マリア」、
山田耕筰の２曲、「モーツァルトの子守唄」、それから「夢のあとに」が
とっても好き。

いつかわたしもああいう曲に挑戦してみたい・・

・・そう思ってしまった日曜の午後だったわ。

　

タイスさん・・すてき・・。

　



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すばらしい機会をくださってありがとうございました。（by仕立て屋）