それは禁句

キャディ子よ。

きょう、待ちに待った封筒がポストに入っていたの。

　「なつかしのふるさとからだわ」


これは・・と思って、中を開けたら、
先週受けた試験の結果が入っていたのよ！

茶色いクッション封筒の中にはさらに白い封筒。
なるほど封筒もマト方式ね。さすがだわ。
白い封筒の中には何色の封筒かしら・・あら紙一枚だわ。
なら白い封筒で出せば切手代も浮くのにどうしたのかしら・・あら？

何かが・・入ってるわ・・！


こ、これは・・？




　「・・かわいくない・・」　（それは禁句）



この微妙なかわいくなさは（だから禁句）・・
この微妙なリアリティのある鳥の絵は・・
３め、４めって書いてある（鳥は１羽２羽って数えるものよ）・・

はっ！

ひょっとして、これ・・
うわさの合格バッジ・・！

わたし・・合格できたのね・・？
うしろの髪ボーボーがチューニングに手間取って小一時間もかかったというのに・・
そのせいですっかり意気消沈して燃えつききった演奏をしたというのに・・

ああ、お情けでもうれしいわ。
これからもっと精進して、もっと上手になりたいわ。

ありがとうT先生
ありがとう奥様先生
ありがとう池袋の先生
ありがとう園長先生
みんなみんな・・ありがとう


　「これからはチューニングをあなどらないわ！」





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【先生からのひとこと】
素直なフォームでピッチも正確なよい演奏でした。
ビブラートの質もよく、場面に応じて制御されていることも確認できました。
ビブラートが全体的にやや淡白めな印象があります。
全体的にもう少しかけるようにしてみるとよいと思いました。

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【うしろの髪ボーボーより】
チューニングのチュの字も書いてありませんでした。情けを感じます。
次回はすぐに合わせられるようがんばります。
ビブラートもキャディ子といっしょに練習します。
ありがとうございました。